理事長様はおかしいのでは?宛名の敬称難しい!
以前にマンションの理事長を行っていた時の話です。理事長へは様々な依頼が管理会社から舞い込みます。依頼事項はポストを通して、管理会社から「確認して、押印ください。」というのが多かったです。ご丁寧に「理事長様」と書かれていたことがあって、ちょっと宛名の敬称としては、おかしいのではと思いましたが、黙って処理を行った記憶があります。
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理事長様はおかしいのでは?
マンションの理事の中でも、一番活躍するのが理事長です。だから進んで理事長を引き受ける人は少ないです。たまに、自ら立候補して理事長を引き受けるという場合もありますけどね。
ほとんどの場合は、輪番制で理事となり、ジャンケンやくじ引きで理事長が決定するパターンが多いと思います。大事な理事長という役職をジャンケンやくじ引きで決めてしまってもよいのか?という疑問は残りますけど。
理事長ともなると、管理会社とのやりとりが増えます。特に多いのが、各種書類への署名と捺印です。
管理組合の理事長印は、理事長が保管していますので、管理組合からの口座から出金するためには「支払い伺い」を通して、内容や金額を確認します。出金伝票に署名と捺印をして、管理会社のポストに投函します。
その場合に、理事長へ対する依頼の文書が添えてあります。その文書の冒頭に「理事長様」と書かれていることがあって、おかしいのでは?という疑問を持ったこともあります。
管理会社からの依頼を達成するのが目的なので、細かいことは気にしない方がよいのかもしれませんが、気になる人には気になるでしょうね。マナーに厳しい人だったら訂正を求められるかもしれませんね。
「馬鹿にしている!」と受け取られる人もいるかもしれませんので、「理事長様」という表現は、要注意です。違和感バリバリですよ。
「理事長」は、官職名ですから、「理事長殿」という表現が日本語としては正しいです。従って、「理事長様」ではなく「理事長殿」ということになります。
「様」を使いたいのであれば、役職名+様(例:理事長様)ではなく、役職名+人名+様(「理事長 ○○様」)とすべきです。
「御中」を使うのはどうかという人もいますが、「御中」は組織や団体が対象なので、「理事長御中」は明らかに間違いとなります。
おわりに
違和感を覚える「理事長様」という表現ですが、油断しているとつい「理事長様」と書いてしまいます。マンションの管理をしっかりとすれば、些細なことなんですけどね。
「〇〇理事長」という表記でもシンプルでよいかと思います。プロとして恥ずかしい文書の書き方でした。宛名の敬称って難しいですよね。
日本人でも誤用するのだから、日本語に馴染みのない外国人だと理解できないかもしれませんね。
理事長様はおかしいのでは?宛名の敬称難しい!
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